vanilla 0.1.4 をリリースしました。

https://github.com/rallentando/vanilla/releases/tag/0.1.4


Qt5.6 のベータ記念。


今回のリリースで一番目立つのはツリーバー(タブバー)の改善でしょうか。



実装した後で思ったのですが、タブバーのスクロールができるブラウザが少ないのってなんでなんでしょう?
出来た方が使い勝手が良いというかできないとつらいと思うのですが。
出来たとしてもインジケータがなくていまどの位置にいるのかわかんないし。


多数のタブを管理するためにほかのブラウザが採っている手法としては、
タブバー自体を複数行にしたりタブ幅を小さくしたりとありますが、
複数行にすると画面を圧迫するしタブ幅を小さくするとタイトルが見えなくなるし、
あんまりいい解決法だとは思えないんですよね。
だからと言ってスクロールできるからそれが正義かといえばそうではなくて、
「全て」のタブに「すぐに」アクセスすることができないので、
それが気になる人にとってはむしろ複数行やタブ縮小の方がましなやり方なのかもしれません。


vanilla がタブバーのスクロールを採用したのは、上の理由もありますが
行が階層を意味するので複数行にはできず、
またタブ縮小は「無制限」のツリーを扱えるのがいいと作者が思ったいるので、
一階層のタブの数を制限することにもなりかねないやり方が許容できないということで、
結局のところ消去法というか、
タブという限られたインターフェイスの枠の中でまだましなものを選んだ形になりますね。


あとタブのウィンドウ外へのドラッグで別ウィンドウを作るのが最近流行りみたいですが、
vanilla ではタブがウィンドウに属さず、全てのツリーをすべてのウィンドウで共有するので、
設計上難しいところがあります。
代わりに新規ウィンドウで開くメニューは用意しました。
上述の通り、ウィンドウを閉じてもタブを閉じたことにはならないですがあしからず。